| 富士五湖のマリモは山中湖で1956年(昭和31年)
に北岸で発見されました。おもな自生地も北岸のようです。発見された当初、発見場所も公表されたため欲しがる人が殺到し盗採者が続出したそうです。その影
響を受け1958年(昭和33年)6月19日に自生地を含め「フジマリモおよび生息地」が山梨県の天然記念物に指定されました。なお指定当初は「山中湖の
フジマリモ」と指定されていましたが、後に河口湖、西湖でも発見されたので富士五湖のマリモすべてが天然記念物に指定されています。簡単に盗採できた事が
あらわすように山中湖には大量のマリモが生息していました。なお現在ではフジマリモは阿寒のマリモと同じ種類のマリモである事が確認されています。
富士五湖中、最も南に位置しまた最も水面標高が高く水面海抜が981.5mです。湖岸には火山礫などの火山噴出
物が堆積しています。湖面は冬には結氷してしまいます。山中湖は全域が山中湖村に含まれています。湖岸は旅館、民宿、土産物屋、会社の寮等レジャー施設が
たくさん建設されています。また湖の周りを一周できる道路も建設され、さらにサイクリングロードも整備されているので手軽にサイクリングを楽しむ事ができ
ます。
マリモは湖北岸で見つかっていますが後の調査により南岸でも生息が確認されていました。過去の調査報告では湧水のあると
ころに一面にマリモが生息していたそうです。この湧水のあたりにまとまって生息するという特徴は阿寒のマリモと似ています。
しかし上記のレジャー施設の開発が進み水質は急速に悪化、マリモもほとんど生息していない湖となってしまいま
した。湖底には厚くヘドロが堆積し、一部のマリモが生息していたところでも20cmほどのヘドロが堆積しヘドロをかぶりながらも生きているマリモがいたと
ころもあります。
そうした水質汚濁、前述した盗採が大きな理由となり山中湖のマリモは著しく減少しています。現在山中湖
のマリモを一般の人が見る方法はありません。発見当初はマリモも観光資源として注目を集めましたが減少に伴いまた他の観光資源も豊富な土地柄ですから注目
も集めなくなり、現在では保全意識はかなり低いようです。私は町役場、観光案内所にいって山名湖に関するパンフレットをたくさん集めてみたのですがマリモ
の生息を紹介する文はほとんどありません。地図中にわずかに「フジマリモ生息地」の文字が印刷されているだけです。
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